運動音痴は遺伝するのでしょうか
わが子の運動音痴を親の遺伝だから仕方ないと、嘆く親御さんも少なくありません。
厳密に言うと、親の骨格や筋肉の質などは遺伝します。
しかし、運動神経に関しては、先天的な要素よりも、それ以上に後天的な要素の方が強いというのが真実です。
運動神経が良く、普段から何かしら身体を動かして、スポーツしている両親の場合には、子供も自然と運動をする環境に身を置くことになるので、環境による後天的な要素の方が、遺伝よりも運動神経には影響を与えるということです。
問題なのは、親が運動が苦手だという場合です。
その結果、普段からあまり運動をしない環境で育つことになる子供は、幼児期からの運動の経験が足りず、結果として運動音痴になってしまうという訳です。
本来子供は、遊ぶこと、運動をすることが好きなのですが、親が運動への苦手意識を持っているがゆえに、悪循環を生んでしまうのです。
親の行動が変われば、運動神経の遺伝は克服できます。
運動が苦手でも、親が意識を変えることが重要です。
親自身に特別な運動能力がなくても、公園に子供を連れて行って遊具で遊ばせたり、鬼ごっこをしたりなど、日頃から運動遊びを体験させてあげることによって、運動神経を育むことができます。
遺伝よりも、子供の運動神経を伸ばすためには、環境が大切であるということを認識しておきましょう。
子供と一緒に、身体を使って遊ぶことを、幼児期から習慣化するようにしましょう。
さらに、たくさん子供を褒めるということも、運動音痴にさせないためには、重要なポイントとなります。
運動は楽しいという心を、育てることができるからです。
運動神経は、脳、脊髄、末梢神経、筋肉、運動という回路のことです。
いろいろな運動を遊びの中で経験させ、幼児期の脳に、運動神経の回路のバリエーションを作っておくことによって、運動音痴ではなくなります。
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