運動神経と遺伝の関係について
「運動神経」と良く似た言葉に、「運動能力」という言葉があります。
しばしば両者は似たような意味合いで使われることが多いです。
しかし、両者は似ているようでいて実際は意味合いが異なります。
運動能力とは、身長や体重、骨格や筋肉などの運動する力が備わっていることを意味しています。
運動能力は先天的な要素が強く、父親や母親からの遺伝と大きく関係しているものです。
一方、運動神経とは運動を補佐する能力のことで、バランス感覚や反応の速さ、判断力などのことです。
運動能力とは異なり、遺伝とは関係がないとされています。
個人的な差といったものもあまりなく、トレーニングにより能力を伸ばすことが可能です。
ですから、たとえば運動能力が高い人がいるとしても、その人には必ずしも優れた運動神経が備わっているということにはならないということになります。
スポンサーリンク 運動能力とは異なり、運動神経には生まれながらには個人差はあまり大きいものではありません。
しかし、成長していくにつれスポーツを行う場面で差があらわれてきます。
そうした個人差がうまれる理由としてあげられるのが、子どもの頃の運動やスポーツの取り組み方です。
運動神経を伸ばすには、子どもの頃の運動の取り組み方が大きく影響するといわれています。
特に「ゴールデンエイジ」と呼ばれる神経系の発達が著しい3〜14歳頃の取り組みが重要です。
その期間にいかに質の高いトレーニングをするかが大きく関係するといわれています。
また、幼児期の取り組みをより効果的に行う場合には工夫も必要になります。
たとえばスポーツではなく、鬼ごっこなどの遊びを通して体を動かすことです。
遊びを通して運動することの楽しさや喜びを味わうということができます。